意地悪は自分に返ってくる

人生

今から約2年前の話。

パパが奏翔を叱った。

その翌日も同じことで叱った。

で、お前と遊ぶのをやめたんだよな。

でもパパは心では泣いてた。

本当に心が痛かったよ。

分かっちゃいたけど、育児ってのは難しい。

なかなか思い通りにいかないものだ。

いつかお前たちもパパやママになるだろう。

その時に育児の難しさ、大変さが分かると思うぞ。

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奏翔を叱った話

当時の話。

奏翔が意地悪をしてくるようになった。

わざと人が嫌がるようなことをしてきたり、嫌がるようなことを言ってくるんだよな。

もっと前にもそういうことがあったけど、その頃は特に多いように感じた。

ストレスでも溜まってたのかな。

 

で、ある日パパにも意地悪をしてきた。

パパは奏翔に「そんなことしてると嫌われるぞ」って言った。

続けて「今度こんなことしたら奏翔と遊ばないからな」って言った。

この言葉を言ったのはムカついたからじゃない。

ちゃんとした理由がある。

 

パパやママに意地悪をする分にはいい。

パパたちが奏翔をいじめ返したり嫌いになることはないからな。

いくらでもフォローできるし。

でもな、幼稚園や小学校で意地悪をしたらどうなると思う?

友達から嫌われたりすると思うんだよな。

そうなれば遊ぶ友達がいなくなるかもしれない。

最悪のパターンとしてイジメに遭う可能性だってある。

だから意地悪をするクセを直したかった。

これを分かってほしくて、あえて6歳児のお前にはキツイことを言った。

本当はそんなこと言いたくなかったよ。

でも、奏翔のために心を鬼にして言った。

 

で、その翌日。

奏翔は、またパパに意地悪をしてきた。

ここでパパはお前にガツンと言った。

 

「奏翔が同じことされたらどう思う?」

「嫌じゃない?」

「友達にそんなことしたら嫌われるぞ!」

「パパはもう奏翔と遊ばないからな!」

 

奏翔は泣きながらママのところへ行った。

パパに怒られたことが辛かったのと「もうパパと遊べない」って思ったんだろうな。

もちろん奏翔と遊ばないなんてことはない。

最初から、お前がちゃんと反省したら遊ぶつもりだった。

ただ、2日連続で意地悪してきたから何日か遊ばないようにして、お前の様子をみることにした。

さすがに「もう遊ばない!」って言ってすぐに遊んでたら、また同じことを繰り返すだろ?

それじゃキツイ言葉を言った意味がないし、お前のためにもならないからな。

 

奏翔と遊ぶのやめた

奏翔と遊ばないって言ったその日に、お前は普通に「パパ、ポケモンGOやりに行こう」って言ってきた。

前日に「明日ポケモンGOやりに行こうな」って約束してたからな。

でも、ガツンと叱って数時間後に遊んでちゃ意味がない。

そう思って「もう奏翔と遊ばないって言っただろ」って断った。

お前は泣きながらママのところへ行った。

6歳児のお前にはキツイ言葉だったかもしれないな。

でも、ここは心を鬼にしてパパは我慢した。

翌日も奏翔と遊ばずに様子見。

チラチラとパパの方を気にする様子はあったけど、いつものように「パパ遊ぼっ!」とは言ってこない。

 

お前はパパと遊べないのが寂しかったんだろうな。

パパがいない時にママに「パパもう俺と一生遊んでくれないのかなぁ?」って聞いてたみたいだ。

なんとなく事の重大さに気が付いたんだろうな。

 

当時パパと奏翔は話はしてた。

別に無視してたわけじゃないから。

どんな状況になってもコミュニケーションはとっとかないと、お前のSOSに気が付けないかもしれないからな。

でも、遊ぶことに関してはお前からのアクション待ちだった。

結局1週間くらいしてママの助けを借りて謝ってきたんだよな。

懐かしいよ。

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意地悪は自分に返ってくる

以前、奏翔を叱った時に「意地悪は自分に返ってくるぞ!」って伝えたことがある。

「人に意地悪をすると巡り巡って自分のところに返ってきて、結局嫌な思いをするのは自分なんだぞ」って教えた。

その時はあまり意味を理解できてなかったようだけど、この件があって理解したんじゃないか?

パパに意地悪をして遊んでくれなくなって、嫌な思いをしたのは自分。

これで「意地悪すると自分に返ってくる」っていうことを分かってくれればいいなって思ってた。

 

これは意地悪に限った話じゃない。

良いことも悪いこともそうだからな。

どんなことも、巡り巡って自分に返ってくるんだよ。

多少形は違うかもしれないけど、自分の言動は自分に返ってくる。

だから、お前たちには人に優しくしたり、良いことができる人間になってほしいって思ってる。

かと言って、「良いことは自分に返ってくるから、良いことをしよう」なんて、見返りを求めるような人間にはなるなよ。

何も求めず、自然と良いことができる人間になれ。

無償の優しさってやつだ。

 

子供のうちに「意地悪は自分に返ってくる」ってことが分かれば、きっと優しい人間になれるはず。

奏翔は基本的に優しい人間。

だけど、ちょっと意地悪をするクセがあるから、これが直ればもっと優しい人間になれるぞ。

輝も心実もお前を見て真似するからな。

良いお手本になれよ。

パパはお前たちに「強く、優しい人間」になってほしいって思いがある。

だから親として、お前たちのためにしっかりと教えていくから。

 

心では泣いてた

奏翔には強い言葉で叱ったけどパパも辛かった。

心では泣いてた。

仕事中もお前のことを考えると胸が痛かったよ。

まだ6歳なのに。

こんな強いことを言わなくても良かったのかなぁとも思った。

でも、このパパの心の甘えがお前をダメにすると思ったんだよな。

パパが奏翔を甘やかすことは簡単だよ。

でもパパのその行動が原因でお前がいつかきっと嫌な思いや、辛い思いをすると思ってた。

だからパパは心を鬼にした。

 

本当はすぐにでも奏翔と遊びたかった。

ギューッって抱きしめてやりたかった。

お前の寂しそうな表情なんて見たくなかった。

奏翔の心境を考えると胸が痛かった。

パパも辛かったんだよ。

 

だけどパパの心は動かなかった。

言葉には責任がある。

お前に伝えた言葉の責任。

「もう奏翔とは遊ばないからな」っていう言葉。

心では泣きながら平然を装ってた。

このブログを読んでる今なら分かってくれるよな。

 

まとめ

育児って難しいよ。

でも育児に正解はないと思う。

子供の性格、取り巻く環境の違い。

日々の生活の中で、子供にとって何が最善なのかを常に考えていく必要がある。

パパが奏翔と遊ばないようにしたのは、お前の性格、環境を考えてこれが最善だと判断した。

だから、この方法が全ての子供に効果的なのかは分からない。

もっと言うなら、この方法が奏翔にも本当に効果的なのかは分からない。

日々試行錯誤だよ。

 

育児は子供と一緒に親も成長していくものだと思う。

子供を育ててるようで、実は親も「勉強、経験、改善」を繰り返して成長していく。

だから焦る必要もないし急ぐ必要もない。

親も子供と一緒に、二人三脚で成長していけばいい。

そんな思いでパパは育児を楽しんでる。

いつかお前たちがパパやママになったら参考にしてほしい。

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